マザーボードの選び方:マザーボード専門用語辞典

自作パソコン初心者向けにマザーボードの専門用語を解説しています。


マザーボード専門用語辞典

ドスパラの商品紹介画面(マザーボード)
サンプル画像:ドスパラの商品紹介画面(マザーボード)(画像をクリックすると拡大表示します)

注)「:」の左側が専門用語(名称)、右側が一例となっています。

●チップセット:Intel 865G

チップセットとは、マザーボードに搭載されたICのこと。次の2つのICUのセットを指します。

  • ノースブリッジ( MCM : Memory Controller Hub )……CPU・メモリ・ビデオボードの管理。
  • サウスブリッジ ( ICH : I/O Controller Hub )……その他周辺機器の管理。「ICH5」などバージョンがある。

チップセットにはその特徴の違いにより「Intel 865G チップセット」などと名前が付けられています。番号が大きいほど、そのチップセットシリーズの新しい型番となるわけです。

Intel865系の場合、(2004年4月現在では)「865G」「865GE」「865PE」など似た名称があって戸惑うのでは? 大別すると、GEはGの後継モデル、PEはGEからVGA(ビデオ表示機能)を省いたもの、といえます。従ってPE系のマザーボードを選んだ場合は、ビデオカードが必要です。

●対応CPU:Pentium 4 / Celeron

マザーボードが対応しているCPUのこと。この場合はどちらも使えるという意味。ただし、気をつけたいのがコア。

CPUの説明でも触れたとおり、同じCPUでもコアが異なると未対応の可能性もあります。一方、紹介ページでは未対応とあっても、製品メーカーサイトの最新情報では、「BIOS のバージョンアップで対応」などと告知している場合もあります。

最新版のCPUが出始めた時にはコアの対応を必ずチェックしておきましょう(店頭で購入する際、店員さんに確認するのもよいでしょう)。

●CPU形状:Socket 478

CPUで説明したとおり、対応しているソケットの種類です。詳しくはCPUの説明を参照のこと。

●FSB:800/533/400

FSBとはエフエスビー=Front Side Bus(フロント・サイド・バス)の略で、CPUとマザーボード間(メモリや拡張スロットなど)などを接続するデータ伝走路またはその通信速度(動作周波数。マザーボードのベースクロックと同義)のこと。単位はMHz(メガヘルツ)。この数値が大きいほど、パソコンの全体的な処理速度が上がります。「800/533/400」と3通りあるのは、CPU側のFSBにより対応が異なるためです。つまり、最速の速度で動作させるには、同じFSB対応のCPUを選ぶ必要があるわけです。

ちなみに、AMDの最新CPUであるAthlon64などでは、FSBに代えて「HyperTransport(ハイパートランスポート)テクノロジ」という技術が採用されています。

●DDR-SDRAM:4(DDR400,Dual Channel)

対応しているメモリの種類。いくつか種類がありますが、2004年4月現在の主流は、このDDR-SDRAM( Double Data Rate SDRAM : ディディーアールエスディーラム)。この例は、「4枚のメモリスロットがあり、DDR400のメモリ、デュアルチャンネルに対応」という意味。

DDR-SDRAMにもいくつか種類がありますが、性能をフルに発揮するためには、マザーボードのFSBとの組み合わせが重要です。詳しくはメモリの説明を参照のこと。

●AGP:8x対応

Accelerated Graphics Port の略。Intel社が発表した、ビデオカードとメインメモリ間の専用バス(データ伝送路)規格。具体的には、専用のスロットが搭載されています。

「x8対応」とは、標準の8倍モードのスピードが出るという意味になります。もちろん、ビデオカードのほうも「x8対応」の製品が必要です。

2005/04/01追記:現在では、「PCI Express」という規格もあります。

●オンボードデバイス:VGA、サウンド、10/100/1000LAN、USB2.0、S-ATA

オンボードデバイスとは、あらかじめマザーボードに搭載されている拡張機能のこと。この例では、VGA(ビデオ表示機能)、サウンドなどの機能があらかじめマザーボードに組み込まれているという意味。拡張カードで追加しなくてもすむので便利です。ちなみに、デジタルビデオ編集には必須の IEEE1394 という規格もありますが、このマザーボードでは搭載されていないことになります。

自分に必要な機能が搭載されていない場合は、別途拡張カードが必要になるので、あらかじめチェックしておきましょう。

●VGA:オンボード

VGAとは「Visual Graphics Array」の略。通常は640x480ドットの解像度の意味で使われることが多いです。しかし、マザーボードとの関連では、画面表示用のグラフィックス制御チップの名称を意味します。単純に「ビデオチップ」と考えてもよいでしょう。

あらかじめ搭載されているもの(「インテル(R) エクストリーム・グラフィックス」など)もありますが、マザーボードによってはVGA機能が省略されているものもあるので、確認しておきましょう。

●サウンド:Realtek ALC658

その他、LAN や USB など外部インターフェースの説明については省略します。

●IDE

この例にはありませんが、IDEという項目がある場合、それは、内蔵HDD( Hard Disk Drive : ハードディスクドライブ)の対応具合の説明です。具体的は、対応しているデータ転送規格の種類が記されていると思います。「Ultra ATA/100」や「Ultra ATA/133」などが標準です。

新しい規格として「Serial ATA(シリアルATA, SATA)」もあります。より速いデータ転送が利用できますが、専用のコネクタを使用するため、HDDもSATA専用のものが必要となります。詳しくはHDDの説明を参照のこと。

●フォームファクタ:ATX

マザーボードには、「ATX」と「マイクロATX(Micro-ATX)」という、2つのフォームファクタ(形状)があります。ほかにもありますが、この2つが主流です。

両者とも各パーツを接続するためのスロットやコネクタ類の規格、基板のねじ穴の位置も共通しています。

違いは、基板の大きさだけ。マイクロATXは、ATXのサイズを小さくした規格。より小さいPCケース(マイクロATX対応ケース)を使用して、より小さいパソコンを自作できるわけです。ただし、サイズが小さい分、PCIスロットなどいわゆる拡張スロットの数も少なくなるというデメリットもあるわけですが。

基板の大きさが異なるといっても、横幅(奥行き)同じで、縦幅(高さ)が6センチほど異なるだけなので、初心者の場合は通常、ATX規格を選ぶのが無難では? と思います。

その他、PCIバスなどの「空きスロット数」も確認しておきましょう。空きスロットが多いほど、拡張カードの追加により、パソコンの機能を拡張することができます。

最新マーザーボード・売れ筋ピックアップ: ドスパラのマザーボードコーナーより(インテルCPU向け)(2011/11/03更新)
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ASUS P8Z68-V PRO
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ASUS P8Z68-V
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GIGABYTE GA-Z68XP-UD4/G3
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ASRock Z68 Extreme4 Gen3
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ASRock Z68 Pro3

→2011年5月11日発表の、「Intel H67」のグラフィック機能と「Intel P67」のオーバークロック機能を両立したチップセット「Intel Z68」搭載マザーボードが販売されています。詳しくはドスパラの「intel z68」検索結果などで確認を。
→Web通販限定で「Core i7 2600K + Z68マザーボード セット購入割引」(ドスパラ)もあるようです(2011/09/26現在の情報)。

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自作パソコンパーツ通販ショップの送料比較表のページも参考にどうぞ。

※各パーツコーナー掲載の「売れ筋ピックアップ」をまとめたものはこちら→売れ筋ピックアップ一覧

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